自然酒ってなに?
 
お百姓さんが今では手間暇のかかる無農薬・低農薬有機農法で育て上げた生命力あふれる米を造り酒屋(蔵元)さんが丹精こめて仕込み造り上げた添加物無しの日本酒を「自然酒」と呼んでいます。大自然がゆたかな『いのち』をはぐくみ、その素晴らしい『いのち』で私たちは生かされています。

 『いいもの』や『美味しいもの』には、それをつくった人が頭に浮かび又、想像したくなる『もの』の魅力があります。人と人との深いつながりのなかで生まれたものには『こころ』があります。かけがえのないたくさんの愛情と大自然の『いのち』がそそぎ込まれた自然酒を飲んでみて下さい。スゥーと水のごとく体の中に入り、どこか昔なつかしい想いと命一杯の活力を感じます。

自然酒の蔵元は地元の農家とがっちり手を組んで安全で美味しい米を作っています。

農薬は使わないほうがよい。化学肥料よりも堆肥がよい。

人に大地に薬の副作用がでている今、
大変な労力と時間とお金を使い自然の法則に従ってみんな頑張っています。
                    
でも今の時代なぜそんな非効率なことをするのかって?

何の不思議もありません。日本酒の長い歴史の原点に戻っただけの話です。


清酒の分類上、「自然酒」という酒類区分はありませんが、無農薬・低農薬有機農法によって日本で育てられた酒造好適米で醸造された純米酒・特別純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒のことを一般的に【自然酒】と呼びます。


1 純米酒    水 米 米麹で造られ精米歩合70%以下のもの
2 特別純米酒  水 米 米麹で造られ精米歩合60%以下のもの
3 純米吟醸酒  水 米 米麹で造られ精米歩合60%以下のもので吟醸造り
4 純米大吟醸酒 水 米 米麹で造られ精米歩合50%以下のもので吟醸造り


<精米歩合70%の白米>
 玄米の表層部分30%を米ぬかとして削り取った白米のことを言います。

<米麹>
 米のでんぷん質を糖質に変えるカビの一種です。

<吟醸造り>
 専用の優良酵母を使って長期低温発酵で造る製法です。

<酵母菌>
 米麹によって変えられた糖質を食べてアルコールと二酸化炭素(炭酸ガス)に分解する微生物です。

自然酒とは、当店の本家蔵 仁井田本家の登録商標なのです。ですから本来は自然酒○○という銘柄は他の造り酒屋では付けられません。しかし、300年続くお蔵とは実に寛大です。
他のお蔵が自然酒という銘柄を使用するに当たり、仁井田本家は、原料米は出来るだけ無農薬有機栽培であること、醸造過程では一切の添加物は使用しないこと、そして美味しいお酒を造って下さい!とだけお願いしているそうです。

こんなことを言われたら、プレッシャーがかかって当然です。
この心の広さと、自然酒を後生に残すために、自然酒はその蔵を代表する美味しいお酒であって欲しいという考え方には感動いたしました。
 
  

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