ワイン醸造の副産物 その2
 
前回は、無添加ワインやオーガニックワインによく見られる「ワインの花」や「ワインの宝石」についてお話しさせていただきました。

ワイン醸造と戦争が密接な関係にあったことはご存じですか?・・・ということで次回のコラムを予定しておりましたところ、ご存じのように米中枢同時テロ事件という過去にない悲惨な事件が起こってしまいました。アメリカの報復攻撃が着々と進んでいるという現状の中、10年前の湾岸戦争以来の大規模な戦争勃発も予想されています。


かつて日本のワイン醸造の歴史には、戦争兵器の開発というもう一つの目的がありました。太平洋戦争も日本軍の劣性が伝えられる中、パイロット技術や戦闘機開発能力に関しては引けを取らなかったものの、レーダーの開発では米英に比べ圧倒的に劣っていました。フィリピン島で国家軍権力で押収した米軍機の調査をしたところ、
高性能レーダーの装備を確認し、その振動板がなんと酒石酸の結晶を薄くスライスしたものであることが解りました。それを機に日本軍もレーダーの開発を急ぐことになります。

「ワインの宝石」と呼ばれる酒石酸の結晶を軍事兵器のために析出するため、日本酒の酒蔵までもがワインを醸造することになりました。

食用禁止(ワイン醸造のため国家命令)となっている葡萄を圧搾してワイン醸造をします。ワインの糖度が足りないため三温糖を補糖します。そして酵母により発酵を促しワインに仕上げていきます。

その中に、沈降性炭酸石灰を投入すると目的の酒石酸の結晶を取り出すことが出来ます。
また、アルコールは爆薬の原料や代替燃料として利用されました。
出来たワインは、酸を中和して抜き取ったために、飲み物としては旨いものではなかったと言います。

酒蔵やワイン蔵はかつて、
軍需物資製造工場として位置づけられ、稼働していた時期があったのです。
 
  

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