美味しく飲もう
 
最近の健康志向のおかげ?  ちょっと前まで赤ワインの消費量が猛烈な勢いで伸びていました。
 動物性脂肪をふんだんに摂取しているにもかかわらず、フランスだけは心臓病の死亡率が他の欧米諸国に比べて極めて少ないそうです。フランス人の好んで飲む赤ワインに含まれるポリフェノールという物質が動脈硬化を予防するという研究報告がカリフォルニアの研究者によって1993年に発表されました。

どうやら、肉食に片寄りがちな日本人もここに目を付けたというわけです。

日本人が赤ワインを飲んで動脈硬化が予防されて心臓病の死亡率が減るかどうかの実績はまだ聞いたことがありませんが、クスリという感覚で自分の舌に合わないワインを我慢して飲んでいる方も多いと思います。
 
どうせ飲むなら美味しい赤ワインを見つけましょう。

赤ワインには甘いものから渋味の強いもの、熟成にしたがって渋味も落ち着き重厚な香りを放つもの(こういうヤツはおおかた価格が高い)があります。

簡単に言えば、薄いワインと濃いワインと考えれば良いかと思います。薄いワインは色も香りも穏やかで比較的価格が安く、濃いワインは色が濃く香りも重厚で価格も比較的高いのが普通です。

 薄いワインは、1本の木にたくさんの果実をつけて、熟成も短く若飲みのワインに大量に仕上げるのに比べて、濃いワインは葡萄の果実一粒一粒に栄養が行くように余分な果実を摘果するので、葡萄一粒あたりの単価も上がり、熟成を長くとるために(この間は商品として販売できないのでお金になりません)ワイン1本の単価も上がるというわけです。
 
  

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