酸化防止剤には、無水亜硫酸、メタ重亜硫酸カリウムがあります。昔からワイン醸造に於いては必要なもので、(使用しない蔵もあります)日本の食品衛生法では350ppmまでの添加は許されています。
350ppm以上添加したワインは、味でわかります。
- 抜栓した直後、極度に硫黄臭がする
- 味わいの中に葡萄果汁とは明らかに違う苦味を感じる
- 翌日、頭が痛くなる
以上が大まかな判断基準であると蔵元に教えていただきました。
ところで、350ppmとはどれくらいの量なのだろう。
1、000 リットル中に 350g
100 〃 35g
10 〃 3.5g
1 〃 0.35g
はたして、この量を多いととるか、少ないととるか?
1リットル中にわずか0.35gの亜硫酸で酸化が防げるという事実をどうとらえるか。わずかな少量で効き目があるものこそ劇薬に近いものが多く存在します。モルヒネやマリファナ、コカイン等少量では医学界に於いては良薬だけど使い方で全く別物になる。
ワインの亜硫酸をモルヒネ等と一緒に考えるのは、ちょっとかけ離れ過ぎてるかもしれないけど、味わいの中に異質な苦味を伴っていたり、翌日頭痛を引き起こしたりするものは、出来れば少ない方がいいと思いますが・・・。
|