スローフード・セッション in 北海道阿寒郡鶴居村 ヒッコリー ウィンド
2005/9(1) Write
カヌーツーリング:振り返れば、そこはキラキラ光る初秋の釧路川 水面下では産卵のためサケが遡上している!
 
2005年9月11日 とかち帯広空港に降りた。本州と同じくらい暑いが、湿気もなくカラッとした北海道はじつに気持ちがいい。

この日は、「自然酒 田村を育む会」のLocal Version ということで、「田村を広める会 in 北海道」が帯広市内で開催された。会の主催は、(有)福田商店社長 福田和彦氏。そのサポートとして、本州から、福島県 仁井田本家十八代蔵元の仁井田穏彦氏、同蔵 馬場氏、群馬県 鈴木酒店の鈴木氏 埼玉県 リカーショップ福田屋の福田氏 東京都 つきや酒店の柱氏 静岡県 やましょう酒店の私、の6名がサポートとして参加した。

全国で20数件の酒販店ネットワークでしか販売されていない、こだわりの自然酒 田村を広めるべく、第一回目は北海道で開催された。今年3月に生まれた田村も6ヶ月が経過し更に美味しく熟成した逸品酒を楽しみながら、地元帯広のお客様にもご満足頂き無事成功に終わりました!!



翌日は、1日フリーとして帯広から阿寒湖経由で鶴居村に入った。
「あれがかの有名なム○オ高速道路!」う〜ん、誰かが言ってたように確かに車は走っていない。。。それに、今走ってるまっすぐな国道に併走するように山間を切り開き、橋脚を作り見るからにわざわざお金をかけて作ったとしか思えない姿には唖然とした。
ム○オと千春の出身地、足寄まで開通していないのは、その前にム○オが留置場に入ってしまったからとのこと・・・。
9/11の衆院選では、比例で当選した鈴木宗男。あの高速道路はまだ続くのであろうか・・・。
しかし、北海道の道路はまっすぐだ。そして広い、どこも既に舗装済み。

まるで、全てが高速道路みたい!!

さて、鶴居村には福田氏も活動している北海道スローフードフレンズ帯広のメンバーでもある安藤誠氏を訪ねに行った。安藤氏は、ペンション、ネイチャー&カヌーガイドをしている、ヒッコリー ウィンドの社長。北海道知事認定の道東では3本の指に入る優秀なトップガイドです。

そして、バーボン、葉巻、音楽、バイク、焼き物etcに精通していてお客様を楽しくもてなして下さるチョーこだわりで有名なおやじ様でございます。

もちろんボクは、バーボン、葉巻、音楽でグッド・バイブレ〜ションでございました。

 
鶴居村 ヒッコリー ウィンド
手づくりコテージのとなりにはお客様をもてなすBAR Room。安藤氏のこだわりが一目でわかる。200本以上はあると思われるこだわりのバーボンの数々。お客様に合わせてセレクトしてくれる。そしてギター。ミュージシャンの顔も持つ。
書庫からその日のお客様の雰囲気にあった音楽をチョイス。もちろん自分で見つけてもOK。
写真右の中央が、福田氏、右の背中姿が安藤氏、左は、柱氏。
 
BOURBON and MUSIC  Slow Food Session その1
ペンション ヒッコリー ウィンド
ペンション入り口にはお気に入りのBike、そして本州より買い付けてくる作家ものの陶器の逸品。その他、絵画やシルバーやストーンアクセサリーの数々。オーナーご夫妻のこだわりが随所に反映されている。
食事は、奥様しのぶ様の創作料理。自然の素材をふんだんに使い、色鮮やかでまさに今の旬を表現した逸品でした。

BAR Master:安藤 誠氏
BOURBON Time Free Session Start!!

Master:安藤氏が好みをききながらサーヴしてくれるバーボンの数々にはSTORYがぎっしり。

何故、バーボンにこれだけこだわるのか?「それは、私のライフワークだからです」ときっぱり言い切れるその姿はかっこよかったな。。。

北海道に住む安藤氏にとって、バーボンの原料となるコーン・大麦は、身近なもの。熟成に必要な、ゆっくり流れる時間、空間、そして樫の木の樽。
その全てが、Nature & Canoe Guideとしての彼の生業と密接に関わりあっている。だから「ライフ・ワーク」なのだ。

またひとり、こだわりを持つ男に逢えた喜びでいっぱいだ。

タイプの違うバーボンを飲りながら、話しに花が咲く。そして、終わりのないSessionが始まった。安藤氏はギターを、ボクは表でオブジェと化していた、ウドゥドラム(胴に穴の開いた素焼きの壺)。これは、本州の焼き物作家さんに、ウドゥドラムを真似て焼いてくれとお願いしたものだそうだ。安藤氏のFunkyなカッティングに小物パーカッションでグルーヴをつける。何とも楽しい瞬間である。
初めてあった人と、言葉を交わさずとも音で分かり合える喜びと楽しさ。音楽の力はすごいものだ!!

翌日、早朝からの釧路川カヌーツーリングのために頃合いを見てEnding Fineとなった。
こだわりの逸品揃い。次回、封を切る約束をした?東京都世田谷区の柱氏。。。ゴチになりますm(_ _)m ヨロシク!
 
釧路川 Canoe Touring  Slow Food Session その2
 
2005/9/13
AM 4:30起床 前夜のと言うより数時間前のバーボンが心地よくまだ体に残っているようだ。

この日にカヌーに乗るなんて事は知らされていなかったので服装はTシャツに半袖シャツを羽織った軽装備・・・。福田氏のサプライズだったのだ!しかし、やはり北海道、朝は肌寒い。

AM 5:10出発 途中、釧路川の支流に架かる橋でストップ。橋から川を見下ろせば、産卵のために遡上する秋鰺(鮭・・・サケ)を数匹発見。少し下流に目を移せば別の数匹が登ってくる。

TVでもよく見かける光景だが、この目で生きてる姿を見ると感動もひとしお。
本日の行程は、福田氏のサプライズ・プロデュースに、ガイドの安藤氏も賛同下さり、普段は滅多に行かない場所を案内して下さることになった。
カヌーポートに到着後、車をゴールに回送する間、カヌーの見張り番の柱氏と二人、目の前に広がる釧路湿原をゆったり流れる川面を見つめながら、夕べ安藤氏に頂いた葉巻の半分をくゆらした。
昇り始めた太陽のやわらかい陽射しの恵みは、軽装の体をゆっくり暖めてくれる。
早朝の雄大な釧路湿原
 
ガイドは、安藤氏と安藤氏が信頼をおく橋口氏。安藤艇には、福田氏と私。橋口艇には、柱氏が乗り込み水面にエントリーした。
普段、海や湖でのルアーフィッシングにはエンジンが搭載されているのだが、エンジン音のしないこの静寂は新鮮だ。また、乗船位置も、フロントで船底に直接座ったので喫水も低く、水面が近い。水の流れ、両岸の木々の様子がこの高さで見れる贅沢を堪能した。
川の様子は刻々と変化していく。この日、水位は通常より1.5m程上昇していたので、普段とはまた違う風景だそうだ。
柱氏もニコニコでございます。
途中、支流をさかのぼり、湿原に潜り込み朝食をとることにした。遙か彼方まで続き、東京都がすっぽり入ってしまうという広大な釧路湿原を眺めながらの朝食なんて贅沢すぎます。周囲十数キロには、俺達しかいないこの状況には言葉も出ない。この日は蝦夷鹿やヒグマには遭えなかった。朝食を終えてからは、川の様相は一変する。両岸の木々も低くなりゆっくり蛇行しながら湿原の中へ入り込んでいくようだ。
途中、何かの目印があり、聞いてみれば、秋鰺の密漁のものらしい。密漁は、北海道の文化?という解釈もあるとかないとか・・・。
ゴールが近づくに従って、どこかアジアンチックな川になってきた。木造の古い水門がゴールだ。行程2時間。あっという間のカヌーの旅だった。
釧路湿原と言えば、ガキの頃、「釣りキチ三平」の幻の魚、イトウで知った。あれから数十年。おやぢになって来ることができた。今回は、釣りは出来なかったけれど今度は、ルアー・タックル一式と楽器を持ってこようかな。。。

今回お世話になった、みなさま、ありがとう。

ボーっとしながらいろいろ、ゆっくり考えることができました。

また、演りましょう! Slow Food Session !

  
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