Nervio ヤヒロトモヒロ氏&岩瀬立飛氏のGroove!
2004/7(4) Write
2004年7月3日、Nervio(ネルビオ)が地元三島にやってきた。今回楽しみなのは、Jazz Drummer 岩瀬立飛(いわせたっぴ)氏とPercussionist ヤヒロトモヒロ氏のつくり出すグルーヴを体感したかった。

バンドリーダーの新澤氏は、以前プリズムサポートメンバーで拝聴している。トリッキーなMoogのプレイはかっこよかった。MCでご自身のバンド「Nervio」の宣伝もなさっていることから存在を知った。

そして、jazz Lifeを見ていたときに、なんとバンドインタビューがあるではありませんか。読み進むうちにどうしても生で聴きたい、体感したいという強い思いが大きく膨らんできた。


jazz Life 2003 07号 P136 新澤健一郎 Interview より抜粋
NERVIO ON LINE −ネルビオって、骨組み事態がいろいろ変化しますよね。いわゆる、ベースとドラムが土台を作るというユニットではない。そういった意味でも、バンド全体でのプロデュースという方法が適していたと言うことなんでしょうか?

新澤:その部分はいちばんネルビオの面白いところ、聴きどころのひとつなんですよ。その部分に関してはやっぱり、ネルビオが誇る打楽器チーム、ヤヒロトモヒロと岩瀬立飛の二人の役割が非情に大きいですね。

中略

たとえば、タンバリンでリズムをキープをする。ドラムはキープするなというワケじゃないんですけど譜面にちょこっと「キープはしなくていいよ」みたいにしておくんです。

ドラムの在り方に任せるのではなく、岩瀬立飛の在り方に任せたりするんですね。そうすると立飛は立飛で、自分でエンジニアにミックスの説明をするときに「タンバリンをハットだと思って大きく出してミックスしてよ」と言っていたりする。基本的なミックス・ダウンなら、ドラムでしっかり骨組みを作って、パーカッションはカラーリングにしたりするわけですけど、彼はこの曲を「タンバリンやシェーカーが基本だから、これ、ドラムが間違った使い方されているみたいにミックスしてくれ」っていうような指示を出したりするんです。

そういう、ヤヒロさんと立飛の駆け引きというか、役割がリアルタイムで変わっていく”ネルビオらしさ”みたいなものが、作曲者主導のバンド全体のプロデュースによってうまく表現できるようになったんじゃないかと思うんです。
NERVIO ON LINE
NERVIO ONLINE Website Members より

●岩瀬立飛(ds,perc)

1988年渡米。ピーターアースキンに師事。
グローブ音楽院(ロサンゼルス)作曲編曲科卒業、パーカッション科卒業。ディックグローブ、ロブマッコーネル(管弦楽法)、デビッドエンジェル(Film)デビッドガリバルディ、ピータードナルド(ドラム)、ルイスコンテ(ラテンパーカッション)、ダングレコ(ク カッション) siz
渡米中はコンサート、レコーディングの仕事もこなす。フランクガンバレ、ラッセルフェランテとの共演経験もあ
1991年帰国、コナミの専属アーティストとして数多くの楽曲を提供。代表作として「ポリスノーツ」、「幻想水滸伝」、「摩陀羅2」、「メタルギア」等がある。

Official Web Site Tappy Iwase Web Site


●ヤヒロトモヒロ(perc)

1961年東京生 パーカッショニスト  少年時代をアフリカ大陸から西に位置するスペイン領カナリア諸島で過ごす。
吉田和雄(ds)率いるスピック&スパンでプロデビュー。
共演してきたバンド・ミュージシャンはジャガタラ、アコースティッククラブ、小野リサ、梅津和時、中村善郎”渡辺香津美”率いるレゾナンスボックス等、”ジョイス”や”トニーニョ・オルタ”ら南米の本格的アーティストからも、高く評価されている。
近年はケーナ、サンポーニャ奏者の瀬木貴将とのコラボレーションで精力的かつ全国的に活動を行っている。
トロンボーンの向井滋春との変則的なトリオ八向山の活動でも新生面を生み出そうとしている。

Official Web Site ヤヒロトモヒロ/オフィシャルホームページ


jazz Lifeの記事を読んで、アルバムを聴くほどに、深いグルーヴが少しずつ紐解けてきたように思った。

はたして、Liveでもそうなのかなぁ?期待に胸を膨らませていざ、チャリンコでアフタービートさんまでGo!
(お酒を嗜むので・・・チャリンコでも飲酒運転ですが・・・)

昼間にみんさんからメールが。「ヤヒロさん到着!楽しそうにセッティングしてます!」だって。期待は募るばかり。到着早々、パーカッションセッティングを眺めながらビールを一杯。。。



太鼓系 コンガ(キント トゥンバ マイネルシグネチャーモデル)・ボンゴ・カホン・ティンバレス パンディロ他
金物系 カウベル メタルグイロ スプリング クラッシャー メタルシェーカー トライアングル他
樹脂系 ジャムブロック他
空間系 スタンドセッティングで ウインドチャイム 木の実系 スプラッシュシンバル チャイナシンバル ウインドホイッスル他
小物系 カシシ ゴムチューブ シェーカー その他諸々・・・


とにかくたくさん!おもちゃ箱をひっくり返したような感じで所狭しと並んでる。

一方、岩瀬さんのセッティングはなんと、アフタービートさんのドラム+ご自身のスネア・キックペダル・ハイハットシンバル・スプラッシュシンバル・クラッシュシンバル・ライドシンバル・フットジャムブロック(左足)と簡単なものでございました。



1曲目から面白いグルーヴ!ヤヒロさんの右足首に装着した木の実がビートを刻み、カホンでグルーヴを作る!そこに岩瀬さんのドラムが絶妙に絡んでくるのであります。ボクにとってはもう、これだけで期待度100%の音の洪水にメロメロでした。
ウッドベース西島さんのうねり、新澤さんの絶妙なフレーズ、音川さんの繊細なSaxプレイ。ネルビオ凄いぞ!!

CDにはないダイナミクスと空気感。Liveならではです。

演奏終了後に、おやぢアマチュアパーカッショニストであることを告げ、ヤヒロさんとお話しさせていただきました。

今回のセッティングは、ステージ上の制約があり、使いたい楽器を瞬時に使うことが出来なかったこと(背中側にもたくさん置いてあったため)。ジャンベのチューニング中に皮が割れてしまい使えなかったこと。今のコンガの皮は「当たり!」だったのでこの梅雨時でもさほど心配しなくてもいい音で鳴ってくれる、などなど優しい口調で語って下さいました。そして、山のような機材もあっという間に撤収されました。。。凄い!!

ボクなんかいつもトロトロしているで、バンドのメンバーが手伝ってくれます・・・(皆さんいつもありがとう<(_ _)>

使い古しのボンゴヘッドにヤヒロさんと岩瀬さんのサインを頂き、最高の夜を満喫しました!

  

2004/7/3 三島 アフタービート Nervio Live! メンバー
新澤 健一朗  Key
音川 英二  Sax
西嶋 徹  Bass
岩瀬 立飛  Drums
ヤヒロトモヒロ  Percussion
 

  
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