矢作洋酒  山梨県一宮町
 
 

 
創業は1914年(大正3年)、現在で5代目となる古いワイナリーです。先代は、東京農業大学で醸造学を学んだ後国税庁醸造試験場での研究や派米実習生としてカリフォルニアで葡萄栽培の技術を深める努力をしてこられました。 


オーナー自ら「ブティック ワイナリー」と称しています。ヨーロッパの田舎の小さなワイナリーのように家族単位で品質の良いワインを醸造しています。


 当日は暑く、早速美味しい井戸水をご馳走になりました。ワイン醸造には日本酒やビールのように水は使いません。この井戸水は洗浄やタンク冷却のためのシャワー等に使われています。


 葡萄の皮には天然の酵母菌が付着しているので放置しておくだけで発酵してワインになります。これは、単発酵と呼ばれるメカニズムです。

ですが単純であるが故にとっても難しいお酒でもあります。原料と醸造技術がうまくかみ合い美味しいワインが生まれます。
 
発酵タンク。皮と液面が常に接触するように、少しずつ回転します。
 
発酵途中の赤ワインをサンプリング。
 
寒い冬場などは瓶中で酒石が結晶する。矢作洋酒では、ワイン特有の酒石は人工的にとることはしません。醸造過程で取り除くと仕込み当初より味が変わってしまいます。酒石酸も現在、食品業界では酸味を補う食品添加物として使われています。

無添加であるからこそ微妙な味わいの変化に気を配っています。
 
<自然のもので美味しいものを>

土を守る、自然を守る

 一宮町上矢作は、県下でもよく肥えた土地として知られるところです。この恵まれた土地で「ワイン造りは原料の選定から始まる」という信念のもと、大部分のぶどうを自家農園でていねいに栽培しています。


近年では、除草剤を使わずに栽培しています。経験上から今後は少しずつ農薬も減らしていこうという方向に進んでいます。

 




向山専務をはじめとする醸造家や葡萄生産者とネットワークを結び除草剤を使わない運動、いずれは無農薬栽培の推進を展開中です。
 

  

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