天領酒造  岐阜県益田郡萩原町
 

 
去る8月27日に岐阜県萩原町(下呂温泉の近く)の【自然酒 飛騨乃和蔵】の蔵元 (株)天領酒造さんへ見学に行って来ました。昔の宿場町をそのまま残したような閑静な通りにどっしりと昔のままの姿で建っていました。入り口では蔵の従業員さんに快く迎えていただき、社長さん直々に蔵内を説明していただきました。この時季、蔵は仕事が無くひっそりと静かで昔ながらの道具がきちんと片付けられていました。米の収穫が終わり酒の造りにはいると米を蒸す蒸気や蔵人たちで賑わうそうです。
 
 
   
蔵元が惚れに惚れ込んだ無農薬有機栽培「ひだほまれ」の田園
 
 
近くに無農薬有機栽培米の契約田があるので社長さんと共に農家さんにも会いに行きました。酒米は飯米と比べて粒が大きく背も高いのですぐわかります。除草剤をかけていないので雑草があらゆるところに生えていましたが、米の発育にはぜんぜん影響ないとのことです。


「草には草の役割があるんだ。農薬や化学肥料で虫や土中の微生物を殺してしまっては、土は肥えないし生命力あふれる米は出来ない。わしは無農薬有機農法は初心者だ。(とは言っても10年くらい)これからもっともっとがんばらなきゃな」・・・・・・・・蔵と農家の絆は固い。


自信と誇りに満ちあふれています。農薬と化学肥料を捨てた60歳の百姓の目は黒く輝いていました。
天領蔵元 上野田社長
 
悠然した構え、この仕込みタンクの中では、微生物の様々な営みが行われる。
 
太い梁に支えられた仕込み蔵は、今日まで様々なドラマを傍観してきた。
 
釜場。 造りの時期に一番早起きをして仕事にかかるのが、蒸米責任者の釜屋さん。
 
 
造りの全責任を負うのが越後杜氏、渡辺 勇氏。

貴重な無農薬有機米「ひだほまれ」を白く搗き、

秒単位での洗米、浸漬に精神を集中する。

吟醸の造りは、厳密な原料処理から始まり的確な判断と操作を要する。

この人がいなければ、旨い酒は出来ない。

  

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