谷桜酒造  山梨県大泉村
 
 

 
9月9日に山梨県は大泉村の造り酒屋、谷桜酒造さんにお邪魔してきました。

谷桜酒造まだ、稲の青い田圃の中でひときわ目立つ白壁。威風堂々と言った感じでそびえ立っています。


入り口には、蔵案内の看板一つありません。ここは、大手蔵のような観光スポットではなく谷桜に興味を抱き味わいに惚れた者のみが許される神聖な場所です。

醸される酒には、フランス料理のシェフだった頃の経験を生かし、料理と日本酒の相性を大切にしている蔵元・小宮山社長の情熱が伺えます。


まだ造りの始まらないこの時期の蔵は、ひっそりとしています。綺麗に片づけられている酒道具、磨き込まれた仕込み蔵、麹室など細かいところに気を配っている様子は、造りの繊細さを伺わせます。


蔵では去年の造りから実験的に山廃を試しています。合成の乳酸を添加しないで強くて丈夫な天然の乳酸菌を生成させるための昔ながらの方法です。お燗に向く酒として現在開発中で、今年の造りが楽しみです。


谷桜では、将来性を考えて永続的に酒米を確保するため、滋賀県の有機米「玉栄」を使用しています。谷桜の名のように、華やかさも秘めた飲みごたえのある酒です。



 創業1848年(嘉永元年)。一貫して「村の御神酒酒屋」を自認する蔵。
松尾様をお祭りしてある仕込み蔵
 
昔、蔵内を掘り起こしたときに、古銭がたくさん
出てきたことから、「古銭屋」の屋号がある。
開発した「もとすり」の機械。

  

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