酔仙酒造  岩手県陸前高田市
 
 

2月9日〜10日に東北は岩手県、2月17日〜18日に福島県の美味しいお酒を造っている蔵元を訪ねてきました。静岡にいて寒い寒いと言っているのが恥ずかしいくらい本当に寒い。。。しかしこの寒さが美味しいお酒を醸し出すのです。土地が変われば味も変わる。その土地の伝統文化とお酒は密接な関係がある。

 どうか地酒というくくりの中で画一化されないことを願う今日この頃です。
 

● 日本のシングルモルト米焼酎 ●


清酒メーカーとしても有名な蔵元。その酒は「酔うて仙境に入るが如し」と讃えられました。技術力と研究に注ぐ熱意に加え、岩手県水沢地区の良質な酒米とミネラル分の高い水の湧く鍾乳洞「滝観洞:ろうかんどう」と酒造りに最適な条件がそろっています。




岩手美山錦、精米歩合50%の原料米
 

 
「陸前」 は日本を代表するハイランドモルト
 
当店の人気米焼酎ブランド、「陸前」「古古」の蔵元です。素晴らしい清酒を造る技術を生かし米焼酎も造っている蔵元です。


この焼酎は、「清酒取り」という手法で蒸留しています。発酵しているもろみを清酒のように搾りそれを蒸留機にかけます。この留出成分は時間と共に刻々と変化していきます。


最初に出てくるものを初留、次を中留、最後を後留と呼び、それぞれの風味は香りから旨味へと変わっていきます。

「陸前」は、もっとも安定した中留部分を取り分けます。アルコール分調整は、鍾乳洞の自然水を使用して長期熟成させた10年ものと3年ものをバッティング(調合)して造られます。純穀物アルコールと自然水との調和には、永い時間が必要です。この時間の中で酸化還元等の化学変化を繰り返しながら徐々に徐々に旨味へと変わっていきます。


永い貯蔵期間は熟成のために必要不可欠となります。
九州は熊本の球磨焼酎(米焼酎)をローランドモルトと呼ぶならば、「陸前」は日本のハイランドモルトを代表するにふさわしい米焼酎だと思います。


ご存じの通り、果実酒のベースとして使うと、とっても綺麗に仕上がります。
 

米焼酎 古古と陸前はこの単式蒸留機から生まれます。

 

ラベルコーティングをしています。ていねいな手作業。

 

綺麗に磨き込まれた仕込み蔵。床下には大きな仕込みタンクがあります。ここで造られたもろみをしぼると原酒になります。

 

もと場 酒母を培養

吟醸を濾過しています


  

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