大木代吉本店  福島県西白河郡矢吹町
 
 

【自然郷】大木代吉本店にて

福島県白河郡矢吹町に大木代吉本店はあります。昭和48年から売り出している有機農法産米の純米酒【自然郷】は、ちょうど環境破壊が社会問題になっている時代に、堆肥を使って米作りをしている篤農家との出会いから生まれた自然酒です。
 
 
蔵元の大木さんの口から大変ショッキングな言葉を聞きました。今年の元旦に長年勤め上げてきた南部杜氏の畠山氏が、病に倒れ他界したとのことです。とても残念で悔やまれます。全国新酒鑑評会を始め、たくさんの賞歴を持つこの蔵の味を引き継ぎ、長年蔵人として働き今、若き地元杜氏として鈴木氏が頑張っています。後を継ぐのはおまえしかいないとの言葉を残され、大変な努力と情熱で蔵を動かしていました。 
 


冷たい気温と水との格闘。

厳しい力仕事、生き物を相手にするという
細やかな神経。

お体に気をつけて頑張って下さいね。

蔵人さん。
 
蔵内には、線路が引かれていた名残があります。この線路は駅までつながっていて、昔はここから出荷したと言います。
 




ちょうど自然郷が搾り機にかけられ頂くことが出来ました。爽やかな口当たりと良い香り。亡き畠山杜氏の想いと若き地元杜氏 鈴木氏の情熱が込められた、しっかりした力強いお酒です。
 

 
◆南部杜氏 畠山氏のご冥福をお祈り申し上げます。◆

しかし、どこの蔵でも抱えている問題ですが、杜氏の後継者不足という厳しい現実の中で、旨い日本酒の行方を想うのがちょっとさみしい気がしますが、ここ大木代吉本店さんのように、新しい杜氏が頑張っている姿と情熱で醸されたお酒を、かげながら応援しています。
 
米を蒸す釜場。伝統的な和釜と甑。
 
貯蔵タンク
 
杜氏さんはここで酒母の培養計画や管理の
記帳をします。
酵母菌を培養する酒母室。
 
大木代吉本店入り口のいろり部屋。

昔使っていた酒造道具たちが
             出迎えてくれます。
 
この蔵で生まれる娘たち。綺麗に着飾りお嫁に行きます。
 
数々の称歴を誇る蔵の母屋。

  

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