小正醸造  鹿児島県日置郡日吉町
 

吹上浜に建設された樫樽の貯蔵庫。右側の大樽はフランスから取り寄せたもの。組立には当地の職人さんに来日してもらい組み立てたとか。


 
● 長期貯蔵技術を駆使した本格焼酎と玄米焼酎で造る薬味酒が自慢 ●
 
 
鹿児島空港に降りると、むっとした南国の風と強い雨に出迎えられました。ちょうど台風が沖縄の南に停滞していたため、到着後から帰りの飛行機の心配をしながら一路小正醸造さんの工場を目指しました。


 工場ではちょうど麦焼酎の仕込みをしていて大量の大麦が蒸し器にかけられ、麦麹を造る工程や仕込まれたもろみを見せていただくことが出来ました。
蒸し器に入れます。
 
蒸し上がった麦はコンベアーで運ばれながら放されます。
 
麦麹の切り返しをします。
 
これが、むぎ焼酎のもろみ。
もろみは生きています。酵母菌が糖分を食べて炭酸ガスとアルコールに分解します。芳香な香りを出しながらゆっくり対流している。このもろみを蒸留釜に入れます。
 
もろみをこの単式蒸留機でゆっくり蒸留します。

樫樽やタンクで貯蔵、熟成された後、仕込み水
で割り、アルコール度数と味わいを調整して出
荷されます。
 
 
ここ小正醸造さんでは、本格焼酎の他に《酒は百薬の長》というコンセプトの基で、薬味酒も造っています。試作品の【カリン酒】と【ビワ酒】をいただきました。カリンは、昔からのどによいとされ珍重されてきましたし、ビワはというと「医者いらず」といい伝えられ、たくさんの病人が集まってしまうので「ビワの木は庭に植えるな」とさえ言われたほど、葉、種子、果実、に薬効成分が多く含まれています。製品化にもう少し時間がかかるそうなので今から楽しみですが、小正醸造の社長さんは寛大な心の持ち主なのでレシピを教えていただきました。



かんたんですよ!特製玄米焼酎にビワの葉を漬けるだけとのことです。
「ご家庭で簡単に造れる家庭内薬味酒を是非お造りになって下さい」とのお言葉をいただきました。

  

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